今回は、2026年8月12日に1泊した「アパホテル〈別府駅前〉」の宿泊記です。
旅の目的は、祖母の初盆で大分の湯布院へ帰省すること。
法要は翌日からだったので、初日は別府に前泊して観光にあてることにしました。

早朝に大阪の自宅を出て伊丹空港から飛行機で大分空港へ向かい、空港特急バス「エアライナー」に乗り換えて別府北浜まで。
宿泊先に選んだのが、JR別府駅から徒歩1分の「アパホテル〈別府駅前〉365」です。
夏休み期間にも関わらず、料金はなんと朝食付きで8,100円でした。
ただし、このホテルに大浴場はありません。
温泉地・別府のホテルとしては致命的に思えますが、実際に泊まってみると、この街だからこそ成立する割り切りだと感じました。
初日は荷物を預けたまま、別府ロープウェイで鶴見岳の山頂へ。
麓は33℃の真夏日でしたが、標高1,375mの山頂は25℃という別世界の涼しさでした。
チェックアウトは翌日の8月13日、その後は法要のため叔母夫婦の送迎で湯布院へ移動しています。
この記事では、アパホテル〈別府駅前〉365の宿泊体験に加えて、1階レストラン「優庵」の和定食朝食、そして鶴見岳ロープウェイと別府グルメまで、まとめてご紹介します。
アパホテル〈別府駅前〉とは?

アパホテル〈別府駅前〉は、大分県別府市田の湯町にあるビジネスホテルです。
JR日豊本線「別府駅」の西口から、線路沿いに南へ歩いてすぐの場所にあります。
開業は2022年4月18日。
大分県では初となるアパホテルで、フランチャイジーである株式会社竹下コーポレーションが運営しています。
建物は11階建てで、客室は2階から11階まで。
外観は黒を基調としたシャープなデザインで、上部にオレンジ色のアパロゴが入っています。

周囲は低層の住宅やマンションが多いエリアなので、遠くからでもすぐに見つけられました。
客室は全177室。
シングルルームを中心に、ツインやDXツインまで揃っています。
全室禁煙で、喫煙室は1階に用意されていました。
開業から4年ということもあり、館内も客室も新しさが残っています。
そして、このホテルを語るうえで外せないのが「大浴場がない」という点です。
日本一の湧出量を誇る温泉地・別府にありながら、館内の入浴設備は客室のユニットバスだけ。
アパホテルといえば大浴場、というイメージを持って予約すると、確実に肩透かしを食らいます。

ただ、その代わりにエレベーターの中には「外湯巡りガイド」というパネルが掲示されています。
周辺の共同浴場5軒を、地図と料金付きで案内するものです。
館内で完結させるのではなく、街の湯へ送り出す。
温泉地のど真ん中に建つホテルとしては、これはこれで筋の通った設計だと感じました。
客層は夏休み期間中ということもあって日本人の観光客が多かった印象です。
アクセスと立地
アパホテル〈別府駅前〉は、その名のとおり別府駅のすぐそばに建っています。
公式サイトの表記は「JR別府駅西口から徒歩1分」。
道順そのものは単純です。

西口を出たら、左手の奥にアパホテルの建物が見えてました。

ホテルまでは、高架下の線路に沿って南へ進む。

階段が見えたらここを上って、さらに線路沿いを。

一つ目の角を右に曲がると到着です。
私はいつもバックパックでの移動ですが、駅からかなり近いので、キャリーケースを引いていても、苦にならないと思います。

ちなみに、大分空港から別府市内へは、空港特急バス「エアライナー」が最短ルートです。
運賃は1,600円、所要時間は約50分。
エアライナーは別府駅には立ち寄らないので、「別府北浜」で降車し15分ほど歩いて、ホテルに向かう流れになります。

別府北浜からアパホテルまでは少し遠いですが、周辺には別府タワーや商店街があり、眺めながら歩けるので、退屈はしません。
荷物が多い日や真夏日でなければ、余裕で歩けると思います。
鉄道で別府入りする場合も、当然ながら不便はありません。
JR日豊本線の特急「ソニック」が停車する駅なので、博多や小倉、大分市内からのアクセスは良好です。
車の場合は、東九州自動車道の別府ICから約15分。
駐車場はホテルに12台分あり、1泊1,000円(税込)です。
台数が少ないので、車利用なら事前の確認をおすすめします。
館内設備とサービス

自動ドアを入ると、黒と金を基調にしたロビーが広がります。
黒い大理石調の床にシャンデリア、壁面には金の装飾。
アパホテルらしい重厚な内装で、ビジネスホテルというより少しホテルらしい格を感じる空間でした。

窓際にはソファ席が並んでいて、チェックイン前の待機や待ち合わせにも使えます。

チェックインは自動チェックイン機で完結します。
カウンターに並ぶ機械で予約内容を確認していくと、ルームキーが発行される仕組みです。
その隣には、アプリ利用者専用の「1秒チェックイン機」も設置されていました。
大分県初のアパホテルということで、開業時からIT化を前面に打ち出している店舗です。
私が到着した15時過ぎは数人が並んでいましたが、待ち時間は数分程度でした。

アメニティは歯ブラシセットとひげそりのみ客室に用意されていて、その他はフロント横のアメニティコーナーから持っていくスタイル。
アパホテルのアメニティは質が高いので個人的にかなりのお気に入り。

チェックアウトも同様に、機械に頼らない方式です。
ロビーに「APA EXPRESS CHECKOUT」と書かれたポストが置かれていて、ルームキーを投入するだけで完了します。
精算が済んでいれば、フロントに立ち寄る必要すらありません。
朝の混雑時間帯にこれは効きます。
チェックアウトは11時。
一般的なホテルの10時より1時間ゆっくりできるので、朝の観光や身支度に余裕が生まれました。

エレベーターは2基あるので、待ち時間はほとんどありませんでした。

共用設備は2階にまとまっていました。
エレベーターを降りてすぐの一角に、コインランドリー、製氷機、電子レンジ、自動販売機が集約されています。
ガラス張りの部屋に洗濯乾燥機が並ぶ形で、連泊や長期出張でも困らない構成でした。

客室階の廊下は、黒と金の柄が入ったカーペットに濃い木目の壁。
ロビーの雰囲気がそのまま続く、落ち着いた空間です。
開業から4年ということもあり、傷みや汚れは見当たりませんでした。
部屋の様子と設備

今回宿泊したのは、4階の418号室のシングルルームです。

ドアの内側には避難経路図。
その横に防煙フード「煙ふせぐ〜ん」が備え付けられていました。
入室後は、カードキーをホルダーに差し込むと電気が入る方式です。
ホルダーには「Simplified Luxury 無駄がない、全てがある。」というアパホテルのコンセプトが記されています。

入口を入ってすぐ左手に姿見、右手の壁にハンガーバー。
クローゼットはなく、ハンガーが2本掛かったオープン収納です。
その足元にゴミ箱が2つと、スリッパが置かれていました。

部屋の広さは12㎡。
数字だけ見れば決して広くはありませんが、白いデュベのベッドと壁一面のロングデスクという構成のおかげで、圧迫感はありませんでした。

ベッドはアパホテルオリジナルの「クラウドフィット グラン」で、幅140cmが1台。
シングルルームとしては余裕のある幅で、寝返りを打っても窮屈さを感じませんでした。
このベッドの特徴は、下部が荷物スペースになっていること。
キャリーケースをそのまま押し込めるので、限られた床面積が有効に使えます。

枕元のヘッドボードには、照明スイッチ、空調リモコン、コンセント、USBポートが集約されています。
寝たまますべての操作が完結する配置で、これはアパホテルの新しい店舗に共通する仕様です。
さらにHDMI端子まで付いていて、自分のケーブルを持参すればテレビへのミラーリングもできるようになっていました。
デジタル時計とティッシュボックスもヘッドボードの上です。

デスクは壁一面を使った横長タイプ。
大きなミラーが備え付けられ、その手前に固定電話、リモコン類、サービスの天然水ペットボトルが並んでいます。
パソコンを開いて記事の下書きをするには、十分すぎる作業スペースでした。
デスク下には冷蔵庫。

扉を開けると庫内は空の状態で、コンビニで買ったものをそのまま冷やせます。

引き出しには、グラス、紙コップ、ヘアドライヤーなどの備品類がまとめられていました。

別の引き出しには、館内着が収納されています。

テレビは東芝製の大型液晶で、「アパデジタルインフォメーション」を搭載しています。
チェックアウト予定日、Wi-Fiのパスワード、レストランの営業時間、そして当日と翌日の天気予報までが一画面にまとまって表示されました。
Wi-Fiは客室ごとに個別のSSIDとパスワードが割り当てられる方式でした。
速度は終始安定していて、写真のアップロードでも動画視聴でも、待たされる場面はありませんでした。
部屋ごとにネットワークが分離されているので、セキュリティ面でも安心できます。

エアコンはパナソニック製の室内機で、ナノイーX機能付き。
館内表示には「空調は全館一括管理」と書かれていたので少し身構えたのですが、冷暖房の切り替えが一括というだけで、温度と風量は部屋側で調節できました。
この日の別府は最高33℃という真夏日です。
外を歩き回って戻っても、部屋はすぐに涼しくなりました。

窓からは、別府の住宅街とその奥に連なる山並みが見えます。
高層階ではないので絶景とまではいきませんが、朝のカーテンを開けたときに山が見えるのは気持ちのいいものです。
遮音性についても触れておきます。
隣室の物音や廊下を歩く音が気になることは、一度もありませんでした。
開業から4年の建物ということもあり、このあたりは新しさの恩恵をしっかり受けています。

続いてバスルームです。
洗面台、トイレ、浴槽がコンパクトにまとまった、アパホテルではおなじみのユニットバスでした。

トイレはTOTOのウォシュレットHX(TCF5012型・2019年製)。

操作パネルは壁リモコンタイプで、「止・おしり・ビデ」に水勢調節が付いたシンプルな構成です。

洗面台の水栓はサーモスタット式で、温度を数字で合わせられるタイプ。
浴槽と共用の蛇口ですが、湯温が安定するので使いやすい方式です。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープはボトルタイプが3本備え付け。

洗面台の脇にはハンドソープも用意されていました。
アメニティは、紙コップ2個と歯ブラシ、カミソリが洗面台の上にセットされています。

シャワーヘッドは標準的なサイズで、水圧も過不足なし。

浴槽はコンパクトですが、湯を張って浸かるには十分でした。

タオルはバスタオルとフェイスタオルが1枚ずつ。
客室の紹介は以上です。
広さそのものは平凡ですが、ベッド下の収納、枕元の集中コントローラー、部屋ごとのWi-Fiと、細かい部分の設計が新しく、使っていて不満の出る場面がありませんでした。
大浴場がないぶん、この部屋のシャワーが唯一の入浴設備になるわけですが、1泊であればまったく困りません。
アパホテル〈別府駅前〉の朝食レビュー

朝食は1階のレストラン「優庵」でいただきます。
営業時間は6時30分から10時まで、ラストオーダーは9時30分です。
なお、このレストランはランチとディナーの営業がありません。
朝食専用の会場と考えたほうがいいでしょう。
料金は前売り1,500円、当日1,700円(いずれも税込)と案内されていました。
その差は200円です。
私は朝食付きプランで予約していたので迷う必要はありませんでしたが、素泊まりで検討している方は、事前に付けておいたほうが確実に得をします。

私が入ったのは6時50分ごろ。
この時間帯はまだ空いていて、席は自由に選べました。
店内は木目のテーブルに黒い椅子が並ぶ、落ち着いた造りです。
窓が大きく取られていて、朝の光がよく入ります。
壁には小ぶりの額絵が数点掛けられていました。
ビジネスホテルの朝食会場としては、かなり居心地のいい空間だと思います。

肝心の朝食は、バイキングではなく定食形式でした。
木製のトレーに載って、一膳分が組まれた状態で出てきます。
内容は、焼き鯖、三連皿の副菜、小鉢が2つ、ご飯、味噌汁、味付け海苔、たくあんという構成でした。
主菜の焼き鯖は、朝食用の薄い切り身ではなく、しっかりと厚みのある一切れ。
皮目がぱりっと焼けていて、脂ものっていました。
これだけで白米が進みます。
三連の角皿には、エビとブロッコリーのポテトサラダ、切り干し大根の和え物、そして鴨ロースと厚焼き玉子とかまぼこの盛り合わせ。
小鉢は、山菜の煮物と、中華風春雨サラダでした。
一皿ずつは小さいのですが、これだけ並ぶと食卓としての見栄えがあります。
朝から品数のある膳が出てくるのは、素直に嬉しいものです。

ドリンクはセルフサービスで、レストラン脇のコーナーにサーバーが用意されていました。
コーヒーと冷たい飲み物が選べます。
正直に書くと、大分らしさという点では控えめでした。
とり天もだんご汁も出てきません。
ご当地グルメを朝から食べたい方は、後述する別府駅周辺の店に出たほうが満足度は高いと思います。
一方で、量の面では私にはちょうど良い塩梅でした。
バイキングだと皿を何往復もして食べ過ぎてしまうのですが、この形式ならその心配がありません。
前日にだんご汁、冷麺、とり天、だし茶漬けと食べ続けた翌朝なので、これくらい整った膳がありがたかったというのが本音です。
朝食付きで8,100円という総額を考えれば、この内容は十分に納得できます。
鶴見岳ロープウェイで登る別府の絶景

初日、荷物をホテルに預けて身軽になったところで、別府ロープウェイへ向かいました。
チェックイン前の時間を観光にあてられるのは、駅前立地の宿の大きな利点です。
別府駅前のバス停から路線バスに乗り、30分ほどで「別府ロープウェイ」に到着。
ICカードのほか、クレジットカードのタッチ決済にも対応しているので、小銭を用意する必要はありません。
地方の路線バスでこれが使えるのは、旅行者にとってかなりありがたいポイントです。

麓の駅は、標高503mの別府高原駅。
平屋の落ち着いた駅舎で、「出口」「入口」と大きく書かれた表示が並んでいました。
窓口で往復券を購入します。
料金は大人1,800円。

券には「阿蘇くじゅう国立公園 鶴見岳」の文字と、ロープウェイの写真が印刷されていました。
ゴンドラは101人乗りという大型のもので、乗り込むと車内は一気に賑やかになります。
所要時間は約10分。
登り始めてすぐ、背後の景色が開けていきます。
高度が上がるにつれ、別府の市街地が箱庭のように小さくなり、その向こうに別府湾が広がっていきました。
海と街と山が一度に視界に入るこの構図は、他所ではなかなか見られないものです。
湾の対岸には、高崎山や大分市方面まで見通せました。

山上駅に着いて、まず驚いたのが気温です。
麓は33℃の真夏日でしたが、山上は25℃ほど。
しかも湿度が低く、風がよく抜けるので、体感はもっと涼しく感じました。
「涼しい」ではなく「快適」という言葉がそのまま当てはまります。
真夏の別府観光で暑さから逃げたいなら、この選択は間違いなく正解です。

山上駅は2階建てで、屋上が展望デッキになっています。

ここからの眺めがまた良く、遮るもののない状態で別府湾を一望できました。
デッキの手すりに人が集まっているのを見て、私もしばらく海を眺めていました。

駅を出ると、目の前に鶴見岳の山頂部が見えます。
こんもりとした緑の山で、頂上付近に電波塔と気象レーダーが並んでいるのが目印です。
その手前には赤い鳥居と石灯籠。
鶴見山上権現の参道です。
案内板には「鶴見岳山上ご案内」と書かれ、七福神めぐりのコースがイラスト付きで示されていました。

山頂へは、ここから遊歩道を歩いて向かいます。
道は木陰の多い緩やかな砂利道で、要所に案内標識が立っています。
登山靴も特別な装備も必要ありません。
普段の靴で問題なく歩けました。

しばらく歩くと、木立が開けて「鶴見岳 頂上 1375m」と刻まれた標柱が現れます。
視界も良く、別府湾から国東半島の方まできれいに見渡せました。
私は今回、山頂と展望デッキを往復するだけのシンプルなルートを歩きましたが、写真を撮りながらでしたので、山上駅に戻るまで40分ほど。
七福神めぐりまで回るなら、もう1時間ほど見ておくといいと思います。
麓に降りたのは13時過ぎ。
バス停に戻ると、待っていた人の列に混ざって、また30分かけて別府駅前へ戻りました。
麓と山頂で8℃という気温差を、たった10分のゴンドラで味わえる。
真夏の別府観光の組み立てとして、これはかなり効率のいい選択でした。
コスパと利便性

今回、朝食付きプランで8,100円という価格でした。
11時チェックアウトで、開業4年の新しい設備。
この内容で8,100円なら、十分にお得だと感じています。
このホテルの朝食は別料金で前売り1,500円なので、素泊まり換算なら6,600円ということになります。
素泊まりプランを選ぶ手もありますが、その差額を考えれば付けておいて損はありません。
立地の面でも、観光の拠点としてよく機能しました。
チェックイン前に荷物を預けてバスで鶴見岳へ向かい、下山してそのままチェックイン。
到着日を丸ごと観光に使えるかどうかで、1泊旅行の密度はまるで変わります。
一方で、弱点も正直に書いておきます。
館内に大浴場はありません。
雨の日や歩き疲れた日には、その不便さがはっきり出るでしょう。
部屋の広さも12㎡と平凡で、朝食に大分らしさもありません。
そもそも別府には、1万円前後で温泉付きの宿が実際に存在します。
温泉に浸かること自体が目的なら、そちらを選んだほうが満足度は高いはずです。
このホテルは温泉宿の代替ではなく、駅前という立地と設備の新しさを買う宿だと考えたほうが正確です。
参考までに、初日の主な出費は宿泊費8,100円、バス往復1,000円、ロープウェイ往復1,800円。
観光の交通費まで含めても1万円台に収まりました。
「別府駅を拠点に観光を詰め込みたい」という条件で宿を探すなら、価格・立地・設備のバランスは相当に良い一軒だと思います。
周辺観光・グルメ情報&店舗情報
別府駅周辺は、観光地としても生活圏としても密度が高く、滞在中に不自由を感じる場面はありませんでした。
ホテルから徒歩数分でセブンイレブンがあり、駅ビル「えきマチ1丁目別府」には飲食店と土産物屋が入っています。
駅の南側には「マルミヤストア」というスーパーもあり、買い出しにも困りません。
別府グルメを1日で回る

大分に着いてまず向かったのが、別府駅構内の「豊後茶屋」です。

注文したのは、だんご汁セット(1,050円)。
平たく伸ばした小麦の団子を味噌仕立てにした大分の郷土料理で、具は大根、人参、里芋、ごぼう。
だんごはもちもちというより、つるりとした喉ごしです。
とり飯の小丼と青菜の小鉢が付いて、朝食にちょうどいい重さでした。

鶴見岳から戻って遅い昼食にしたのが、別府冷麺です。
トキハ別府店の中にある「湯けむり横丁」というフードコートの「六盛」で、大盛(1,150円)を注文しました。
別府冷麺は、盛岡冷麺とも韓国冷麺とも違います。

麺は太めでコシがあり、スープは牛骨と魚介ベースの澄んだ醤油味で、驚くほどあっさりしていました。
チャーシュー、キムチ、ゆで卵、白ごまという構成で、キムチの辛味がスープに溶けていく過程が楽しめます。
真夏日に食べる冷たい麺は、それだけで正義でした。

夕食は「自家製平打ち麺 うどん蒼志」へ。

とり天ぶっかけうどん(800円)と、関ぶりだし茶漬け(750円)を注文しました。
とり天は衣が軽く、レモンを絞ると油っぽさが一気に消えます。
うどんは店名のとおりの平打ち麺で、讃岐うどんのようなエッジの立ったコシとはまた違う、もちもちとした食感でした。
関ぶりだし茶漬けは、漬けにした関ぶりをご飯に載せたもの。
半分は丼として食べ、残りにだしをかけて茶漬けにする二段構えです。
合計1,550円で大分の名物をまとめて押さえられたので、旅行者には特におすすめしたい組み合わせでした。
竹瓦温泉と駅前高等温泉

食事の合間に、別府を代表する共同浴場の外観を見に行きました。
竹瓦温泉は1938年築の木造建築で、唐破風の屋根を持つ堂々とした佇まいです。
正面に赤い丸ポストが置かれていて、これがまた良い画になります。

もう一軒、駅前高等温泉にも足を運びました。
こちらは1924年築の洋風建築で、ハーフティンバー風の外観。
入口に「ぬる湯」「あつ湯」の表示が並んでいるのが、いかにも別府らしいところです。
どちらも外から眺めただけで帰ってきたことが、この旅で唯一の心残りになりました。
また、竹瓦温泉へ向かう途中に通った「ソルパセオ銀座」商店街も、昭和の空気が濃く残る良いアーケードでした。
朝の別府公園

翌朝の朝食後、ホテルから15分ほどの距離にある、別府公園まで歩きました。
朝7時台の公園は、犬の散歩をする人がぱらぱらといる程度で、とても静かでした。
大きな門と広い芝生広場があり、背後には雲のかかった山並み。
前日に登った鶴見岳の方角を眺めながら歩けるのが、なんとも贅沢です。
まとめと管理人による項目別評価
以上、アパホテル〈別府駅前〉の宿泊記でした。
このホテルの魅力は、JR別府駅から徒歩1分という立地と、2022年開業の新しさです。
12㎡のシングルは決して広くありませんが、ベッド下収納と枕元の集中コントローラーで、狭さを感じる場面はありませんでした。
客室ごとに個別のSSIDが割り当てられるWi-Fiも快適で、朝食付き8,100円という価格を考えれば、設備面での不満はほとんどありません。
駅前ということもあり、スーパー、コンビニ、飲食店も徒歩圏内で充実しています。
一方で、温泉地・別府にありながら大浴場がないという点は、はっきり弱点です。
ただ、その代わりに「外湯巡り」が利用できるので、別府という街をより楽しめると思います。
別府観光の拠点となるビジネスホテルを探している人、そして「温泉は街の共同浴場で入る」という別府らしい過ごし方に興味がある人には、自信を持っておすすめできる一軒です。
管理人独自の項目別評価
アクセス(別府駅西口から徒歩1分の立地。)
外観(黒基調の11階建て。2022年開業で周囲より目を引く。)
部屋(12㎡にベッド幅140cm。少し狭いが清潔。)
室内設備(必要な物はほぼ揃っている。)
Wi-Fi・電源(客室ごとに個別SSIDでセキュリティ面も安心。)
浴室(客室はコンパクトなユニットバス。大浴場なし。)
トイレ( TOTOのウォシュレットHX、2019年製で状態は良好。)
アメニティ(歯ブラシとかみそり以外はフロント横で貰う。)
食事(和定食は品数豊富だが、大分らしさは薄い。)
スタッフ(他のアパホテル同様、親切丁寧な対応。)
周辺店舗(駅ビル・スーパー・コンビニがすべて徒歩圏。)
周辺施設(共同浴場5軒に竹瓦温泉。鶴見岳への拠点にも最適。)
周辺治安(駅前ながら夜は静か。歩いていて不安はなし。)


